広島市民球場跡地利用市民研究会ホームページ

趣意

広島市民球場跡地は、原爆ドームに隣接しており、人類史上初めて原子爆弾が落とされた爆心地に最も近い都市公園です。このあたりの投下直後の惨状を想像するだけで恐ろしい。鉄の溶ける温度の摂氏約1500度を超える3000度近くの熱線に数秒間さらされた。勿論、それ以外にも爆風を受け、瓦礫の下敷きになり、急激な気圧差に襲われ、放射能を浴び、とにかく、まさに、地獄の中心であったことでしょう。

市民として、そして人として、この地における過去の状況をふまえずに計画がなされることは、容認しがたい。よって、世界の平和を強く推進するための場所としてあるべきと思われます。

またそこは、市民球場として市民の憩いの場として親しまれ、球場自体はヒロシマ復興のシンボルとして、人々に生きる希望と勇気を与えつづけてきました。そのように、市民にとって思い入れの強い公共性の高い場所であることから、計画段階から完成後までも、市民がメインとなるべき場所です。この2つが、跡地計画の前提として存在しています。

これらの前提を踏まえ、当研究会は、広島市民球場跡地の利用について、市民の視点に立って約2年近くにわたり検討し、様々な方との対話を通して試行錯誤と修正を積重ねて案を作成いたしました。

私たちは、広島市の選定している民間事業者の2案に対して、ただダメだというのではなく、それらよりももっと、広島と未来とってふさわしく、そこに生きている人々から必要とされ、魅力的で独創的な案を創り、2案よりも良い案を具体的に提示していくことを地道に訴えかけていこうと考えています。

当研究会の案のオリジナルの骨子は6割程度で、残りの4割は、対話をして頂いた多くの方々のアイデアやご指導によるものです。ここに導いて頂いた方々に、心より感謝申し上げます。

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