広島市民球場跡地利用市民研究会ホームページ

経緯

広島市民球場が広島駅近くへ移転(新設)されることに伴い、広島市は、広島市民球場跡地利用に関して市民と民間事業者に対して提案を募集しました。応募期間:2005年(H17年)11月15日〜締切り2006年(H18年)1月20日

その後市は、民間事業者の案の中から実施に向けた選考を行うことを決め、民間事業者案の26案を選考委員によって段階的に絞っていき、11案に絞りました。

広島市は、その11案を対象に再度募集を行いました。その募集では、高さ制限や、敷地利用料の具体的な目安など、計画条件が幾つか変更になっていました。また、選考委員も変わっています(数人は前選考委員から継続)。応募期間:2007年(H19年)1月24日〜締め切り2007年(H19年)3月26日

結局6案だけが提出してきました。その後選考を重ね2案がのこり、最優秀案は無く、2案共に優秀案ということになりました。ただ、選考結果には、幾つかの条件つきで、再検討することとされています。これらは、広島市のホームページで見ることができます。

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市が、「市民提案の受付は締切りましたよ、市民の提案する権利はありませんよ」ということができるのは、以下の4項目すべてが満たされる場合である。

1)市民に対して告知が十分であったと言い切れる事実を提示できること。

市民が、市のホームページを頻繁にくまなくチェックしているとは思えない。私どもは、締切りの前日に周囲から聞いてはじめて知った。結局どこで告知していたのだろうか。

300程度の市民の声が提出された。広島市の人口100万人。あの場所は世界が注目する場所になりうるので、市外の人々、世界中の人々を対象にすべきところで、それを加えると、3000万人が対象でちょうど良い。3000万分の300の声では、十分とは言えない。特に、跡地周辺で、実際に、住んでいたり、仕事をしたり、活動をしている人々の十分な声が入ってたのだろうか。被爆者の方々の声も入っていりるのだろうか。

2)市民に対して、あの段階で、2ヶ月間という募集期間が適切であったといえること。

募集期間の2ヶ月間という期間は、プロの民間事業者ならまだしも、普通に仕事をしている市民が知って(発表されてから知るまでのタイムロスがあるはず)、仕事以外の時間を作って、調べて、理解して、検討して、まとめて、書類化して、郵送する時間として十分であったといえるかどうか。もちろん幅広く議論をしたり、他の考えの人たちとたくさん対話する時間などはない。 広大跡地などとは異り、その程度の検討で、市民の思い入れが強く、絡みの多い複雑なあの場所を解決できるといえるのかどうか。

3)市民が状況を十分認識できているといえる適切な時期(段階)に募集を行い、締め切ったと言い切れること。

皆がよくわかっていない早い段階で募集を締切ってしまったような気がしています。

4)提案してきた民間事業者に対して行った、変更した条件での再募集を、同様に、市民に対しても行っていた事実がある場合。

条件が変わってから、民間事業者は再募集の機会が与えられたのに、結局、市民には与えられなかった。 高さ制限や、具体的な敷地使用料などの重要な内容が新たに出てきた場合、全く条件が変わってきてしまい、通常、別コンペである。

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