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「平和の壁」:第1の壁

通称平和の軸の軸線上に位置する丘の上に、天に向かってそびえる1枚の壁が立っている。そこに、原爆ドームや平和公園を訪れた人々が、それらを見たり聞いたりして感じたこと、その時の気持ち、平和への願いや誓い、そして未来へのメッセージ(伝言)を書き込むことができる。また、4〜6ヶ月程度ごとにその面をデジカメで記録した後に白ペンキで消して、また書き込んでもらう。管理棟内の表現の壁データ検索所で、それまでに書かれた壁面を検索することができる。それぞれの表現は、デジタルデータとして永遠に保存される。

壁に書かれる言葉、それらは様々な言語であってよく、国や宗教といった背景がちがうのだから、異なった意見や考え方があってよいのである。その時その瞬間の生きたメッセージとして。

例えば、修学旅行で訪れた学生が、20年後大人になって、この地をまた訪れる機会があったとする。彼は、検索をして見ることによって2012年の8月、壁の右下に刻んだ、あの時のあの気持ちに出会えることができる。そして、家族とともに、新たに今の気持ちを刻むかもしれない。

この壁は、メッセージや願いが、「天までとどけ」「世界中に飛んでいけ」という感じで、天に向かって開かれている。

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